先日、防災士資格を取得したことを書いたら、「防災士って何?」という質問が多くありました。
そこで今日は防災士について書きたいと思います。
首都圏南部で直下型地震(M7クラス)が30年以内に起こる確率は70%と言われています。
その時、学校・職場等で待つのか、動くのか、どこへどの経路で避難するのか?
一口に災害といっても、その種類、発生時間等により避難方法は大きく変わります。
東日本大震災の日、大川小学校では校庭で50分待っていたために多くの犠牲者が出ました。
適切な判断ができる人がいれば…。
そんな想いから私は「防災士」の資格を取りました。
例えば、
22:30 局所的豪雨が発生。
家の前の道路は足首ぐらいまで水位が来ている。
停電になり、雨はまだ降り続いている。
家は二階建て、指定避難所までは歩いて500メートル。
などといった条件の時にどうするか?
という判断を、過去の様々事例や起こりえる事象から考えていく力を身につけます。
もちろん、川からの距離・高低差、家族構成等によっても変わってきます。
でも基本的に夜間で雨が降り続いている状況、しかもすでに足首までの水位があるなら避難所まで行くより、2階への「垂直避難」のほうがリスクが少なく有効だと思います。
東日本大震災では、学校が被災して多くの子どもたちが犠牲になり、教育現場での防災対策のあり方が問題となりました。
松山市教育委員会は、将来発生することが想定される南海地震を視野に、子どもたちの安全を確保しようと、84ある市立の小・中学校のすべてに「防災士」の資格を持った教職員を配置することを決めました。
「防災士」の資格取得はテスト自体はそれほど難しくありません。
その前に提出する「履修レポート」がかなりの量(300問ぐらい)があるので結構大変ですが、ためになる事は間違いありません。
一部の消防職や公務員の方は講義が免除されるようですが、図上演習や専門家の講義こそ非常に勉強になりますので、ぜひ免除など受けずに講義を受けていただきたいです。
「防災士」資格を持つ市民が増える事は地域の防災力強化につながります。
ぜひ皆さんも!