千葉県国土利用計画地方審議会について その1

私は千葉県議会議員として千葉県国土利用計画地方審議会に参加させてもらっています。

その審議会の議事録が千葉県ホームページで公開されていますので、今までの私の発言について紹介させていただきたいと思います。

令和5年10月におこなわれた第1回千葉県国土利用計画地方審議会では、各委員から第6次千葉県国土利用計画・土地利用基本計画の策定について意見を述べました。

私の発言を要約すると、

1、森林保全に関する指摘

君津市は森林面積・県有林面積ともに県内1位だが、メガソーラーや産廃処分場により森林は十分に保全されていない。林地開発許可制度が緩く、環境保全の理念と実態が乖離している。

房総半島の丘陵・湿地は「日本の重要湿地500」にも選定され、「ラムサール条潜在在候補地」でもある重要な地域。

森林保全にあたっては、単なる理念ではなく、実効性ある制度的歯止めの導入が必要。

2、宅地政策に関する意見

「人口減=宅地供給抑制」は一見合理的に見えても、世帯数の増加・生活様式の変化(広い宅地・大型家電・複数台の車所有)などを考慮すべき。

    実際、50~60坪の旧来の区画に若者が住みたがらず、新たな宅地需要が生まれている。

    袖ケ浦市や木更津市の例のように、新規宅地を供給することで人口増加を実現している自治体もある。

    中山間地域からの移住や利便性の高い生活を実現するには、市街化区域の拡大が不可欠。

    コンパクトシティの考えも一部賛同できるが、現実的に居住誘導するためには市街化区域の戦略的拡張と宅地供給がカギ

    以上が要旨で、実際の議事録はこちらから読むことができます。

    令和5年度開催結果|千葉県国土利用計画地方審議会/千葉県

    この審議会はZOOMによる参加も可能で、音声や映像も問題なく、会議として非常にスムーズに進行できていて今後のオンライン会議の増加を予感させるものでした。