ナラ枯れ被害

11月に君津市議会議員の皆さんに呼びかけ、12月県議会に上程される議案と補正予算等の説明会を開催いたしました。これは私が市議のときに「あったらいいな」と思っていたことの一つです。

市民にとっては所管が市か県か、という事は関係なく課題解決が一番重要なことです。そのためには市議と県議の情報共有は必須だと思います。選挙戦での敵味方関係なく多くの市議さんにご参加いただけました。

その中で「ナラ枯れ被害」について質問をいただいたので、ここで解説したいと思います。

「ナラ枯れ」とは、カシノナガキクイムシ(カシナガ)が媒介するナラ菌により、ミズナラ等が集団的に枯れることを言います。

林野庁のホームページから詳細を見ることができます。

ナラ枯れ被害:林野庁 (maff.go.jp)

千葉県内でも増えてきていて、南房総市や船橋市で先進的な取り組みをしています。

南房総市では、「ナラ枯れ対策事業補助金」として、ナラ枯れ被害により枯損し、倒木・落枝等により住宅・公共施設等へ被害を及ぼす危険性の高い樹木(以下「危険木」という。)の伐採及び病害虫駆除に対する費用を助成しています。

船橋市では、ナラ枯れの防除を図るため、森林所有者又は森林ボランティア団体に防除資材(粘着シート)を配付しています。

ナラ枯れ防除資材(粘着シート)を配付します|船橋市公式ホームページ (funabashi.lg.jp)

市町村事業として取り組みをする際には、森林環境譲与税を活用することができます。また、林野庁の補助制度も活用することができます。

県担当者によると、ナラ枯れの特徴として5年たつと被害が別の地域に移るという点があります。原因については究明中という事ですが、キクイムシかナラ菌の特性によるものではないかと考えられています。

また、ナラ菌に感染しても完全に枯れるのは2割ほどで残りは数年で戻るというデータもあり、県として詳細を調査中とのことでした。

対処療法ではありますが、枯れて道路等に倒れそうな木などがありましたら、対応しますので私か市役所担当課にご連絡ください。