骨髄バンクのドナーとして末梢血幹細胞を提供しました。

千葉県や君津市では2025年の10大ニュースを公表しています。私の2025年個人的ニュース第一位は骨髄バンクのドナーとして末梢血幹細胞を提供したことです。

私は2017年に「いつか誰かの役に立てたら」という思いで骨髄バンクにドナー登録していましたが、今年になり、非血縁の患者さんと白血球の型が一致したとの連絡を受け、骨髄バンクのドナーとして末梢血幹細胞の提供を行いました。

日本で、血縁関係のない方同士の白血球の型が一致する確率は、数万分の1と言われています。
正直に言えば、提供前には「痛いのではないか」「副作用が残るのではないか」といった不安もありました。

しかし、私が行った末梢血幹細胞提供は、昔の「背中に穴をあける」というイメージとは異なり、右腕と左腕に針を刺しただけで、実際には強い痛みを感じることもありませんでした。

白血球の型が一致すると、適合通知がきて骨髄バンクのコーディネーターさんが付きます。そして数回の検査と事前説明を受けます。最終的な同意面談では本人だけでなく家族の同意も必要となります。同意してくれた家族には感謝しかありません。

可能性は極めて低いとはいえ、副作用や過去の事故事例を説明されるので不安になる人もいると思います。「骨髄バンク」という名前から「脊髄」をイメージしてしまう方も多いようで、背中の神経に触るようなマイナスイメージを持ってしまうそうです。

実際にはそんなことはなく、採取方法も選択できますし、今は入院1日でも可能となっています。

また、入院や通院に伴う負担についても、ドナー支援制度などを利用することができ、ドナーが安心して提供に臨めるよう、制度面が整えられていることも、実際に経験して初めて実感しました。

骨髄バンクのドナー登録は、「今すぐ提供する」ことを約束するものではありません。
一人でも多くの方が登録してくださることが、患者さんの「生きる可能性」を広げます。

少しの勇気が、誰かの未来につながります。
ぜひ、骨髄バンクのドナー登録について、知っていただけたらと幸いです。

日本骨髄バンク