中央病院企業団について

君津市議会は予算委員会が始まりました。
中央病院企業団議会は一足先に閉会しています。
私は中央病院企業団議会の議員もやらせてもらっているので少しその報告をしたいと思います。

まず、外壁改修工事について。
中央病院は外壁のタイルがはがれ始めてるところがあり、急きょ補修をする必要が出てきました。
費用は、
平成29年度 1億5785万円
平成30年度 1億2417万円
平成31年度 2億5088万円  計5億3290万円    
低層階の改修費、約2億3500万円を建設した法人に請求しています。

次に、経営状況について。
平成28年度は約5億9000万円の純損益となる見通しです。
主な原因は入院患者の減。
年間入院患者数で13,870人の減、一日平均入院患者数にすると38人の減。
これは、一人当たりの在院日数が減ったことと、新入院患者が減ったことが要因です。
これに対して改善するための具体的対策「経営再建のために取り組まなければならない課題等」を行っていく計画です。

来年度予算について。
平成28年度当初予算より2.2%増の233億1598万円。
手術支援ロボット「ダヴィンチ」導入 約3億7000万円。
増築棟建設は保留になりました。

中央病院企業団議会の議事録等もホームページから見ることが出来ます。
中央病院企業団議会の議事録はこちら。

企業団としては中央病院をより良くするために努力をしています。
しかし議員としては地域全体の医療を向上させる観点から考えていかなければなりません。

中央病院に払っている負担金が他に使えれば、清和診療所や松丘、小櫃診療所の機能向上を図ることが出来るかもしれない。という視点も持っていなければならないのです。
民間がやらないような中山間地の医療は公金で支えるしかありません。

では立地条件の良い中央病院を本当に公金で支え続ける必要があるのでしょうか?
「公立病院として不採算診療科目もやっている」という答えが返ってくるでしょう。
では、
「現状の診療科目を維持する事、4市からの負担金を現状より減らす事、それでも運営をしたいという民間業者さんいますか~?」
と公募したらどうなるでしょう。

公立病院だから私大医学部の医師を採用できず医師不足になるというのであれば、公立病院であることが市民にとってデメリットになっているという事です。

運営形態の見直しを検討する外部組織の立ち上げが必要な時期に来ていると感じています。