マイナンバーがもたらす消防団の危機。

昨年の11月18日に君津市のホームページに「給与支払報告書の提出」というお知らせが出ました。
これは事業主の方に給与支払報告書の提出を求めるものですが、その一文にこんな注意書きがあります。

※平成29年度(28年分)からの給与支払報告書については、社会保障・税番号制度(マイナンバー制度)の施行に伴い、法人番号及び個人番号の記載が必要となります。【地方税法施行規則等の一部を改正する省令(平成27年総務省令第91号)】
君津市ホームページ、給与支払報告書の提出はこちらから。

そう、マイナンバーを届け出なければいけないのです。
民間企業に言ってくるぐらいですので、公的な給与・報酬等の支払いは当然マイナンバーの申告が必要になります。
これにより、審議会の委員報酬や消防団の報酬、手当等もすべてマイナンバーで管理されるようになります。

今まで、「団員20人だから年間一人2万円×20人で40万円(金額は例)ね。」で団に払われていたものが、マイナンバーを提出した個人に支払われ、受け取った個人が申告するという流れになります。 
マイナンバーを提出できない団員(=幽霊団員)はいなくなるという事にもなります。

団員個人に支払われるべき報酬をまとめて団の活動費としてきた慣例があるので、マイナンバーの導入により団の活動費が減り、運営が厳しくなる消防団が出現することは間違いありません。
市が消防団の備品購入費や資器材の購入・修繕費・運営費などをきちんと予算ぐみしてこなかった結果であると思います。

私は消防団員の負担から考えれば、個人に報酬が支払われて当然だと思います。
家族にも何か特典があってもいいぐらいです。
ホースだって使えば破れるし、トビや投光器だって壊れます。
来年度からは消防団の活動予算として一団当たり最低でも年間40万は組んでもらいたいと要望していきます。

もし「予算がない」って言われたら…
「〇ル〇アを売って鉄に履き替えて予算を作ってください」
と言うつもりです。