広がり続ける産業廃棄物最終処分場

大昔から何百年、何千年と自然災害とともに生きてきた「先人の教え」というものは重く受け止めるべきだと思います。
人間の生活していく中で出たごみは、河口や海に捨てられてきました。
山の中、まして水源地の谷になった場所をゴミで埋め立てるような事はしていません。
「先人の教え」に反する行為がどんな結果をもたらすのか…。
前回のブログで書いた市内産業廃棄物最終処分場(新井総合施設)には、塩化物イオンの漏えい問題で勧告を受け搬入停止している第一期処分場と、現在稼働している第二期処分場があります。
第二期処分場は25年1月から廃棄物の搬入を開始し、埋め立て期間10年間を想定していました。
しかし、このままの調子で埋め立てが進むとあと5年間で埋め立てが終了になるそうです。
あと5年間という事は、搬入開始から一年経過しているので6年間で埋め立てが終了するという事。
10年間を想定し経営計画を立てているものが6年間で終わるのだから、いかに儲かっているか、いかに最初の計画より多く搬入しているか、という事だと思います。
環境審議会において、事業者は、今後台数調整をしあと6から7年持たせたい。と言っているとの報告がありました。
台数調整が出来るのなら「10年」という事で住民説明会もしているのだから、きちんと10年持たせるべきです。
市は事業者の台数調整に期待するのでなく、林道の通行台数を制限してでも「10年」持たせる責務があると思います。
仮に裁判等になったとしても、厳しく対応するべきだと思います。
これを許していたら、どんどんどんどん搬入してあっという間に満杯になり、すぐまた拡張するという事業者だけがぼろ儲けできる仕組みが出来上がってしまいます。
市・県は搬入するダンプが通行する周辺住民などを守る責務があると思います。
儲けたい→搬入量を増やす→予定より早く満杯になる→第三期増設計画を急ぐ
市民の想いが入るすきまは無いですね。
ちなみに君津市民が出した一般ごみは、かずさクリーンシステムで焼却され、「溶融飛灰」という灰になります。
これは8000ベクレル以下であっても雨水に濡れてはいけないので、新井総合施設には搬入できず、山形・秋田の屋根つきの処分場に運ばれています。
25年8月9日、木更津市議会の経済環境常任委員会が視察した際に、処分場責任者が「三期の具体的な計画には至っていない」と発言したことは、昨日のブログでも紹介しました。
以下の写真は25年8月29日付で作成され、25年9月4日に新井総合施設が中部林業事務所に提出したスケジュール案です。
三期スケ
実は木更津市の常任委員会が視察に行ったときにはすでに、境界確定のための立会もしており、測量や追加買収も動いていたことがわかります。
つづく。