汚染水の問題が取り上げられていますが…。
一般質問で取り上げた君津市内の産業廃棄物最終処分場の件について書きます。
事業活動にともなって排出されるものが産業廃棄物。
事業活動ではない事で排出されるものが一般廃棄物です。
君津市内の産業廃棄物最終処分場の第二期処分場には、平成25年1月17日~7月末まで間で、約4000tの放射性物質を含む一般廃棄物が搬入されています。
排出元は、旭市・成田市・富里市・我孫子市の4市と佐倉市酒々井町清掃組合の計5団体です。
来年3月末までに、野田市・館山市・柏市・流山市・鴨川市の5市から発生したものも搬入予定で、計10団体から受け入れる事になります。
放射性物質の濃度は排出元と管理会社の双方で検査しています。
もちろん放射性物質を含む産業廃棄物も搬入されています。
しかし、いつ、どこから、どれだけの量が搬入されたかについては君津市は把握していません。
監督する千葉県の方で把握しています。
リスクを負っているのは君津市民なので、ぜひ千葉県行政は君津市に情報を提供していただきたいものです。
搬入されている一般廃棄物の濃度測定結果を情報開示請求して取得しました。
多くの問題点があります。
例えば、流山市から搬入される「草木」1890Bq/Kgですが含水率が35.3%あります。
館山市から搬入される「混合灰」51Bq/Kgですが含水率48.0%です。
1、高濃度にならないように焼却せずに埋立てている物、「草木」「剪定木」「木材チップ」などがあり、これはごみの減量化の取り組みと逆行し、最終処分場がすぐに満杯になってしまいます。
2、含水率も考慮にいれた検査・基準値としないと、水をかけたり土を加えたりして「重く」すればBq/Kgという濃度は低くなってしまう。
3、測定結果の報告書によっては含水率も表記されていないものがあり、検査機関のフォーマットを統一した方がいい。
君津市民は10団体分のリスクを負っています。
君津市の子供たちが今後何十年と背負っていくリスクだと言った方が正確です。
「濃度規制」は簡単に薄められます。
国は早く「総量規制」をして欲しいです。