先日の経済環境常任委員会では市内産業廃棄物最終処分場に関する請願も審議されました。
内容は、事業者が県職員立ち合いのもと地元説明会を開催するよう求める意見書を千葉県知事に提出するものです。
審議結果は全員一致で採択。
この産業廃棄物最終処分場に関しては右下のカテゴリ「市内の産業廃棄物最終処分場」から過去記事が読めます。
この請願に至る経緯としては、今まで
「久留里地区の自噴井戸の取水口は、処分場の地下の地層とは異なっている(つながっていない)」
「仮に処分場の汚染水が漏れたとしても久留里地区の井戸には影響を与えない」
というのが事業者の見解でした。
しかし、市民団体の詳細な地層の調査や君津市井戸台帳などからその根拠が崩れ始め、白黒はっきりさせるための「ボーリング調査を求める請願書」が市議会でも、県議会でも採択されました。
すると今度は「自噴井戸の多い久留里地区は地下の圧力(土圧)が高い、下の水が上に移動するのだから井戸水にも影響がある」という過去の県の審議会での専門家の発言を引っ張り出し、「まずは処分場から漏らさない事が第一」と方向性が変わりました。
そこで今回の地元説明会を求める請願となったのです。
「もし処分場から汚染水が漏れたら久留里地区の井戸にも影響がある」
ということは、「漏らさないことが大事」という事ではなく、立地として不適正であるという事です。
つまり、県も事業者も立地として不適正であることを認めた、でも作ろうとしている。というこということ事です。
ぜひ君津市としても、千葉県に対し立地不適正ゆえ設置不許可を求める行動をとって欲しいと思います。