「上総高校と君津高校の統合凍結を求める陳情書」その2

12日のブログ記事でも書きましたが、この統合凍結を求める陳情書の審査がありました。
教育福祉常任委員会でしたので私は傍聴だけ参加しました。

結論から言うと不採択となりました。
陳情項目が多く実現可能性の低いものも含まれていたことが委員の印象として悪かったように思えます。
例えば陳情事項の語尾を、「〇〇すること」ではなく「〇〇するよう努力すること」などと変えるだけで陳情の通りやすさは大きく変わると思います。

気になったのは君津市教育委員会の参考意見。
県立高校の設置は県の所管事項なので市が意見を言う立場にないとしながらも、「一定の評価はできる」というのは若干矛盾しています。
市が評価できる点として挙げているのは、
・上総高校を実習場として使う事
・園芸科が残ること
の2点です。

ではこの2点が無ければ市は評価できないという事になりますよね?
もし評価できない統合案だったら市として県に反対の意見をだしますか?
それとも県の所管事項だからと県の言いなりになるんですか?
傍聴しながらそんな質問を思い浮かべました。

中学生の立場になって考えてみてください。
君津高校は1学年約290名、その中に1クラスだけ、数十名だけの園芸科。
かわいそうじゃないですか?
行きたいと思います?

上総高校園芸科への今年度の入学者は定員40名に対し18名。
昨年と比べ半数以下に減っています。
これでほんとに園芸科残りますかね?

市が一定の評価をしていると言った2点がもろくも崩れようとしています。

※ちなみに陳情4号、5号も教育関係の陳情でした。
やはり教育委員会が参考意見を述べていましたが、こ2件の陳情の提出団体である「子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体千葉県連絡会」というのは、君津市教育委員会も加盟している団体です。
つまり提出者が参考意見を述べるという形になってしまいました。
参考意見としてあるべき客観性・中立性はどうなの?と疑問が残りました。