小学生から情報リテラシーの教育を。

情報リテラシーとは、「情報を適切に判断し、情報を通じて決定を下す能力」と定義されています。

児童生徒に一人一台パソコンが貸与される時代になり、うちの小学校5年生と4年生もYouTubeを見る機会が増えたようで様々な知識を覚えてきます。
しかしながらフェイクニュースや印象操作、一方的な偏った意見などの情報も覚えてしまうため、時々それを指摘することが増えてきました。

SNSなどでも一度自分が検索したりすると、それに関連した情報から表示されるようになるため、偏った情報だけ入るようになってしまいます。
情報があふれる社会の中で何が正確で何が間違っているのか、根拠は本当にあるのか、自分で判断していく力を身につける必要があります。
子供のうちに適度な疑うこころと正確な情報の見つけ方を覚えていくことは必須だと思います。

例えば、以下に7月11日の週刊誌フライデーの記事を抜粋します。

(タイトル)微量でも死亡…工場から東京湾へ猛毒流出「戦慄の真っ赤な川」写真

(前略)
日本製鉄東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)で、6月から毒性の強いシアンが東京湾や周辺の川に相次いで流出している。
「最初に発覚したのは6月18日です。敷地東側の排水口から生産工程で使用する脱硫液が漏れ出し、東京湾に流出。翌19日には敷地南側の排水口からも漏洩し、水路とそこに繋がる小糸川の河口付近が赤く染まり水面には魚が浮きました。
川の水を検査すると猛毒シアンを検出。続く20日には、敷地東側の別の排水口からも排水基準を大きく上回る1リットル当たり0.6ミリグラムのシアンが見つかっています。7月に入っても、シアンが東京湾に流れ出ているのがわかっているんです」(全国紙社会部記者)
シアンは人間の体内に入ると呼吸困難に陥り、 数秒で死亡する強い毒性を持つ。致死量は0.06 グラム。千葉県は排水基準を、1リットル当たり0.1ミリグラム未満と厳しく規制している。
(後略)

フライデーさんの記事全文はこちら

こういった記事を情報リテラシーの教育をする題材として使ったらいいと思います。
どこが問題かわかるでしょうか?

まず、「相次いで流出」とありますが「相次いで」という表現は記者個人の主観です。タイトルの「戦慄の」もそうです。
そして何よりも、検出量はミリグラムなのに致死量はグラムで表記している点です。
タイトルで恐怖をあおり、単位を揃えないことで致死量0.06に対し検出値0.6という致死量を上回ったような錯覚を起こさせます。

実際は致死量0.06グラムをミリグラムに直すと60ミリグラム。
検出量は1リットル当たり0.6ミリグラムなので、排水口から100リットル飲むと致死量です。

基準値を超えていますので重大な問題ではありますが、記事の書き方次第で印象が大きく変わるという事です。
この件では私のところにテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」から取材がありました。

私はブログの記事や写真は使ってもいいですが、検出値と致死量の単位を揃えて報道することを要求しました。
その後、結局番組では取り上げなかったようです。 

大人になってから騙されないためにも、子どものうちに正確な情報の見分け方を学ぶ事が重要です。
学校での情報リテラシー教育の推進について今後議会でも取り上げていきたいと思います。

須永和良 について

君津市議会議員 45歳 東海大学卒 群馬県伊勢崎市生まれ 
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