東日本大震災から3年が経ちました。
今日は君津市役所でも午後2:46に放送があり、庁舎内にいる皆で黙とうを捧げました。
「教訓」という言葉を今一度考える機会となりました。
議会一般質問が終わりました。
傍聴に来ていただいた方、ありがとうございました。
今後、常任委員会、予算審査特別委員会と開催されていきます。
私がは一次質問用に書いた原稿を紹介します。
執行部とのやり取りは議事録ができたからご案内します。長文失礼。
6番、須永和良でございます。
議長より発言の許可を得ましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。
大綱3点、細目4点の質問です。
今議会では、市長から施政方針がのべられました。
「夢と誇りのあるまちづくり」というスローガンは良いですが、すこし具体的な策に乏しかったと私は思います。市民が君津市民である事に誇りを持つためにはどういう事が必要でしょうか?
世界有数の鉄鋼企業がある事を誇りに思う市民もいるでしょう。
しかし、管理センターは木更津に移転してしまった。先日の磯貝議員の質問では、一昨年200億円で改修した高炉も28年3月には休止する予定だとのことです。
かずさマジックが社会人野球日本一になった事を誇りに思う市民もいるでしょう。
しかし、市政の10大ニュースにもならない。
日本の名水100選に選ばれた水、それを活かした酒造りがおこなわれているが、その上流では日本最大級の産業廃棄物最終処分場が計画されている。
じねんじょやカラーといった特産品があるのに、それを香港やソウル、海外に持っていてセールスしようというところまではいかない。今ある特産品を活かさずに、新たなフルーツライン構想ではまさに実にならないでしょう。
君津市には市民が誇りに持てるようなタネがたくさんあるのに、それを育てる策を講じられていないのだと思います。
市長には、リーダーとして「俺はこういう将来像を描いているんだ!」というビジョンを見せていただきたい。
その将来像こそが市民の夢となり、誇りとなるのだと思います。
私には大きな夢が三つあります。
施政方針では、庁舎の建て替えについても触れられていませんでしたが、君津駅の駅ビルと一体化して庁舎を建てる方針を示すべきです。
来庁者と職員がすべて駅ビルに集中することで、JRの利用も大きく増えます。JRは民間企業ですから、集客が見込め利益になるのであれば必ず、久留里線の君津駅乗り入れについても前向きになります。
地下駐車場を作ると同時に、南北の道路をつなぐことで、駅を中心に活性化します。
私には喫茶店や書店などが入った官民複合型駅ビルとその周辺地域に若者が集まる姿がみえます。
これが一つ目の夢です。
二つ目は文化の海外戦略です。
久留里の名水は、外国人にとっては大きな驚きでしょう。道ばたから出ている水が飲めるような国はまずありません。
さらには手作りの甲冑、城、関東屈指の酒蔵、これらを積極的に海外に広報すべきです。
多国語でFBページを開設したり、イベント時には国際交流協会のメンバーを招待し、それぞれの母国語でSNSに投稿してもらうなどは、比較的簡単にでき、効果もあります。
海外で手作り甲冑の動画をみた人が、一生懸命まねて甲冑を作り、着て、「日本の君津の手作り甲冑」として写真等を投稿する。
そうやって広がっていく時代なのです。
また、フランスで行われる「ジャパンエキスポ」や中国の「青島ジャパンフェスタ」などに自治体として出店し、名産品の海外への販路拡大と外国人観光客の誘致につなげて行きたい。
東京オリンピックの時には、東京に泊まるより、君津に泊まる方が日本文化を堪能できて良いと言われる環境を整えていくべきです。
私には、多くの外国人観光客で賑わう久留里地区の映像が見えます
三つ目は「関東初のカーリング場の建設」です。
ソチオリンピックでも入賞したカーリングは「女性が活躍するスポーツ」として一躍有名になりました。
しかしながら関東にカーリング場は一つもありません。施設さえ整備すれば、年齢に関係なく楽しめる事から、生涯スポーツとして必ず人気が出ます。関東地区で施設が整備されない大きな理由は氷を維持するために月に数百万円かかる冷房費です。
ニーズは間違いなくあるのに、高額な維持費のために作れないカーリング場。
私は、このカーリング場を整備できる自治体は関東の中でも君津市か富津市だけだと思っています。
それは富津火力発電所の存在です。
東京電力富津火力発電所にはLNG基地があります。LNG(液化天然ガス)は―162℃の状態で輸入されますが、ガス導管を通して供給する際には常温の気体まで戻され、その際に発生する冷熱は利用されていません。
千葉県側の5つの火力発電所と神奈川県側3つの火力発電所のすべてに富津からLNGが供給されているため、莫大な‐150℃以上の冷熱が発生しています。
これを有効利用すればスケートリンクでもカーリング場でも、あるいは巨大な冷凍倉庫でも最大の懸念である冷房費をかけずに運営することが可能です。
これは決して夢物語ではありません。
震災前に、実際に東京電力の企画部門で検討された経緯があります。
今、自治体が手を挙げれば東京電力は喜んで協力するでしょう。
メディカルスポーツセンター周辺の土地を使い、スポーツ施設を集積することだって可能です。
私にはそこに集い、気持ちよく汗を流す市民の姿が浮かびます。
私はこの三つの夢を実現させたい。
その想いがあるから日々努力することができます。
しかし、残念ながら君津市に夢を見いだせなかった人は転出していきます。
人口減少に伴い自治体間の競争が激しくなる中で、経営的視点で考えれば、君津市という会員登録制のサービスを行う会社から、お客様が続々と退会している状態です。
まずは退会していくお客様の理由や動向などを詳細に調査し、ターゲットを絞った対応をすることが必須です。
そこで
大綱1、住みたいと思う街づくりについて、お聞きします。
細目1、転出者の抑制について
君津市からの転出者について、人数、年齢構成、転出先の傾向を伺います。
そして、それらの転出者を抑制するためにはどのような施策が必要だと考えているか伺います。
明日で東日本大震災から3年目になります。
犠牲となった多くの方々に謹んで哀悼の意を表します。
そしてその犠牲者一人一人に、家族があり、人生があった事を思うと、震災を忘れることなく、「教訓」とし、引き継がなければならないとより強く思うところであります。
そこで
大綱2、防災についてお聞きします
細目1として、 大雪による被害について
2月14日の大雪による君津市内の被害状況を伺います。
また、2月14日からの大雪に対する市の対応について、時系列でどのように行動したか伺います。
広範囲における災害時には大きな力を発揮するのが消防団です。
先日の大雪でも酸素ボンベを利用しているお宅が停電により命の危険にさらされた際、消防団が発電機を使い助けたと聞きました。
しかし、山間部では消防団員の減少により、消防団に入るのが嫌で引っ越す、とか消防団に入らないと村八分にされるといった事態が起きています。
何とかして分断を存続させようという想いが、過剰な勧誘になり、入らない奴は「非国民」のような空気を生み出し、その結果山間部からの転出者を増やしているとしたら、お互いにとって悲劇です。
そこで
細目2として、 消防団の統廃合についてお聞きします。
限られた予算の中で、消防職の正規職員を増員する事と、消防団員を確保していく事、どちらが防災にとって有効か伺います。
最後に
大綱3、庁舎管理についてお聞きします。
細目1、庁舎内における行為の制約について
庁舎内で政党機関紙の勧誘・配布・購読料集金を行っている実態があるか伺います。
また、行政暴力の定義とは何か。また、本市において、あるとすれば、どのように対応しているのか伺います。
以上で一時質問を終わります。
二次質問以降は質問席からおこないます。
長文を読んでいただいた方、ありがとうございました。
これを登壇して発言するわけです。
過去に原稿なしでやった事もありましたが、今回は準備時間が無かったため原稿を持っていきました(+_+)