前回のブログ記事の続きです。
地方財政法では、一社からしか見積もりを取らない随意契約は基本的には禁止されています。
事態を重く考え、25年6月議会につづき、9月議会でも質問をしました。
以下、25年9月議会議事録より抜粋(給食関係以外の部分は省略しています)。
3番(須永和良君)
細目2、賄材料納入業者の公募についてお聞きいたします。
前回、6月の第2回定例会一般質問において、米や野菜など生鮮食品を除いた賄材料の納入単価についてお聞きしました。その結果、4者に見積もり依頼を出してはいるものの、1者のみからしか見積もりが返ってこないものが約半数もあること、また10年以上前から同じ特定の4者での見積もりとなっていることから、競争性が確保されていないと指摘をいたしました。
学校給食の質の向上のためにも賄材料納入における公平な競争性の確保は必要であると思います。今後、納入業者の公募をしていくつもりがあるかお答えください。
教育部長 自席より答弁させていただきます。
細目2、賄材料納入業者の公募についてお答えいたします。
給食食材のうち、生鮮食品以外の食材については対応できる業者が限られており、現在は4者から購入している状況であります。
この4者から見積もりを徴し、価格のみではなく、品質や産地等を比較の上、食材の選定、発注を行っておりますが、品目によっては、見積もりが1者からのみの場合もあります。当然のことながら、それらについても安全性を確認の上購入しておりますが、競争性の確保については、全ての品目において見積もり比較ができるよう努めてまいります。
なお、給食食材は安全・安心であることはもちろんのこと、品質が均一で、決められた日時に大量かつ確実に購入しなければならないことから、納入業者には信頼性など、一定の基準を定める必要があると考えます。このため、納入業者の公募につきましては、実施に向け調査研究をしていたいと考えております。
以上でございます。
3番(須永和良君)
賄材料の納入業者の公募についてなんですが、実施に向け調査研究ということで、非常に曖昧な表現での答弁だったんですけれども、見積もりが1者からしか来ていないものというのは、これは比較していないわけですよね。
この見積もりを4者に出して返さなかった3者に対しても、また次の年もまた見積もりを出しているんですね。これは何で見積もりが返ってこないところに出すんですか、もう1回。常識的には、私はあまりないと思うんですが、そこのところ、もしわかればお答えください。
教育部長 お答えいたします。
やはり、生鮮食品以外の食材が扱える業者については限られております。大量かつ確実な品物の搬入ができなければ給食のほうができないわけでございまして、その4者から今、現行見積もりを徴しまして、実際に納入を受けているという形でございます。
以上でございます。
3番(須永和良君) 公募している自治体というのは結構いっぱいあるんですよ。東京都の杉並区、それから立川市、兵庫県洲本市、北海道帯広市、いろいろあります。中には、商工会議所が窓口になって公募して、それでやっているところもあります。登録してもらって、170あるリストを上げて、どれが納入できますかということで広く求めればいいと思うんですね。
それが、今現在4者という、うち君津市の業者は1者だけですが、君津にこれ1社しかないというのは、私は君津市のほかのいろんな商店主とか、卸をやっている人たちに対して非常に失礼な話じゃないかなと思っています。
これは、君津市のほかの業者が信頼ができないと言っているのと一緒です、信頼ができるところにしか発注しないということでこれだけをずっと選んでいるということは。なので、これは来年度から公募に向けて動いていっていただきたいと思うんですが、もう一度確認します。
例えば、これは、やり方としては公正取引委員会には事前相談制度というものがあって、これこれこういうやり方で見積もりをとって業者を決めるけれども問題ないですかという事前相談制度もあります。
そこが問題ないですよと言ってくれれば、これは競争性も公平性も確保されているということです。そういったことを使ってでも、これが本当に今の状況がいいのか悪いのか、そういうことをもし市のほうで判断できないのであればそういった機関に判断してもらえばいいと思うんです。
私は、今の状況は非常にまずいというふうに思っていますので、公募に切り替える方向で検討していっていただきたいと思いますが、再度、お答えをお願いします。
教育部長 先ほどの回答でも申し上げましたとおり、実施に向けまして、さまざまな市町村がやっているということでございますので、調査研究してまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
3番(須永和良君) 実施に向けてということでよろしくお願いいたします。
以上抜粋終わり。
確認ですが、
・市から見積もり依頼は4社に出しているが、1社からしか見積もりが返ってこないで契約している品目がある。
・地方財政法に違反している可能性がある。
・10年以上おなじ4社と取引し続けている。
・君津市の業者は一社だけであるが、公募による登録制にすれば参入できる市内業者はいると思う。
・仮に、公正な競争が行われておらず業者が不当な利益を上げているとすれば、そのツケは子どもたちの給食の質・量に表れてしまう。
つづく…?