後継者の指名?

今朝の千葉日報に鈴木市長が来年の選挙には出馬しない意向を定例記者会見で公表したと載っていました。
数日前の朝日新聞の記事にも載っていました。

ここで現職市長が後継者指名をするようなことが書かれています。
政治家ではよくあることですがこの後継者指名、無党派層の多くなった今の時代にはマイナスになる可能性もあります。

現職が人気があり、組織がある場合でしかも辞める理由が他の選挙に出るような場合、
例えば、熊谷千葉市長が国政選挙に出るために辞職する。そこで後継者として〇〇さんを選挙では応援する。
というような場合は極めて有効です。
現職の支援者や後援会組織も後継者を応援してくれるでしょう。

しかし、人気も組織もそれほどない場合、また辞める理由が高齢だったりすると、「政治家を辞めるなら後援会は解散だ」「市長は選挙で決めるのに、後継者指名なんて何様だ」とか批判の方が大きくなります。
現職が固定票を多く持っていて、後継者指名すれば必ず引き継げる!という場合のみ使った方が良いと思います。
後継者指名をすることで「思い通りにはさせたくない」という心理が働くのが無党派層です。

また今回は新聞社に対し先に公表したようですが通常は議会で公表します。
通常、議会でいわゆる市長派の議員の質問に答える形で公表します。
すると記事には「議場にて〇〇議員の質問答える形で公表した」と質問した議員名が載るので手柄を立てさせてあげるような形になります。
だいたいどこの市長もそういう気配りをしておくものです。
今回はすでに記事になってしまっているので議場で答えても小さい記事か、記事にすらならないかもしれません。。

鈴木市長の不出馬には驚きませんが(逆に出馬の方が驚く)、公表の仕方・後継者指名の使い方には疑問が残ります。