最終処分場の増設問題はついに住民による提訴という局面に入りました。
以下、東京新聞の記事より一部抜粋。
小櫃川(おびつがわ)源流域にある産業廃棄物最終処分場の増設計画を巡り、処分場で二〇一二年に起きた汚染水の漏洩(ろうえい)事故の原因究明が不十分なまま県が増設を許可したのは違法だとして、地元住民ら百五十二人が一月三十一日、許可の取り消しを求め、千葉地裁に提訴した。
産廃処分場、増設取り消しを 君津の住民ら 許可した県を提訴(東京新聞)
というわけでごみ問題を専門に扱う弁護士のもと、法廷に場を移していくことになります。
「漏れれば地下水を汚染する恐れがある」事は県も認めているわけで、その施設を水道水源涵養地域に作ることを県が認めたことについて、争われると思います。
例えるなら、がけ条例で「危ないですよ」って場所に、「絶対つぶれない家を建てます!」って話です。
家と違い災害があれば市民も被害を受けることになります。
事業者は1月7日付けで県に施工計画書を提出。
予定工期は31年1月11日から36年1月10日の5年間です。
工期の長さからもいかに大きな施設かわかります。
工事車両の運行は月曜から土曜の8時30分~午後5時30分、最大運行台数は一日往復300台!
この増設工事において、事業者は資材搬入車両等の運行について道路管理者である君津市と協議が必要になります。
また、ベースキャンプ内に作られる生コンプラント等に必要な水を井戸からとるとすれば、これも井戸を使用する許可を君津市に申請することになると思います。
君津市は、道路管理者として、また、井戸水利用の許可権者として事業者と対峙していくことになります。
「処分場の増設中止」にむけて正念場です。
100年後も久留里の湧水が飲める環境を残したいですね。