公表する・しないは誰が何を基準に決めるのか?その3

前回からのつづき。
ではこの放射性セシウムを含んだ水がどうなったか?
水処理施設には放射性セシウムを除去するための「ゼオライト吸着塔」が準備されています。
どうしたかというと…
ゼオライト吸着塔は通していません。
それは水をくみ上げている11か所の井戸のうち、4か所からセシウムが検出されても、すべての水が集まって水処理施設の集水ピットに入った段階でかなり薄まってしまうので、「不検出」となるからです。
なので、放射性セシウム不検出として水処理施設を通り、御腹川へ放流されています。
自主管理規定によると60Bq/ℓを超えないとゼオライト吸着塔を通さないそうです。
しかし、今は水処理後の塩化物イオン濃度が高いという事で脱塩処理をしています。
一日に約3.5tほどの塩が出ています。
セシウムを含んだ水から塩を取り出した場合、セシウムは塩についてくるのでしょうか?
どなたか知っていたら教えてください。
なぜこんなことを気にするかというと…(ヘビ年だから?)
仮に、水1ℓ(約1000g)から塩1gが出るとします。
この水の放射性セシウム濃度が検出限界値以下の0.5Bq/Kgだったとしても…
塩は0.5Bq/g=500Bq/Kgとなります。
この塩は放射性物質の測定をされることなく、福岡県の中間処理業者に運ばれています。
問題点のまとめ。
・くみ上げた水の放射性セシウム測定結果を公表していない。
・くみ上げた水から放射性セシウムが検出されたという事は場外に漏えいした水も放射性セシウムを含んでいたと考えるべきではないか。
・集水ピットで薄まり不検出になったからいいというのであれば、ホースで水道水を入れ薄める事も出来る。数ベクレルであっても御腹川の底に堆積し濃度が高くなる可能性もある。ゼオライト吸着塔を通し、どのくらい吸着するか調べるべきだと思う。
・脱塩してでた塩を測定すべき。中間処理された後どう使われているんでしょう?