久しぶりの更新となってしまいました。。すいません。
田植えシーズンが本格的に始まりました。
毎年、急な病気などで田んぼをやめる人の話を聞きます。
そして「出来たらやってくれないか」と耕作を頼まれますが、義父も高齢なのでなんとか維持するので精一杯です。
今年は「機械が壊れたからやめる。米が安くなって新しい機械を買えない」という人もいます。
米価が下がったのに、種もみや苗、肥料などの値段が変わらないので農業者の利益はかなり圧迫されています。
このままでは離農者が増えていく流れは止まりません。
離農した農地がそのままになるのには仕組みにも問題があります。
土地の売買は不動産業者が仲介することが多いですが、その報酬は売買価格の割合で決まっているので、農地など安価な土地の仲介を積極的に行う不動産業者はいないのです。
30万円の農地の仲介と2000万円の宅地の仲介なら宅地を仲介した方がはるかに報酬がいいのです。
また、不動産登記には費用が掛かるため、タダ同然で農地をもらったとしても登記費用で数万円、土地が細かく分かれていれば数十万円になり、費用のほうが高くなります。
なので相続しても登記しない人も多く、いつのまにか権利者がすごい人数になってしまっている場合もあります。
農地転用の規制以外にもこういった事務手続きなどの問題からも農地が売買・譲渡などで流動的にならないため、離農した農地は耕作放棄地となって何年も放置されやすいのです。
令和6年4月1日からは相続登記の義務化が始まります。
これで少しは土地の流動化が進むかもしれません。
売りたい人と買いたい人がお互いにスムーズに取引できるようになれば耕作放棄地も解消しやすくなります。