JR東日本千葉支社は27日、久留里線の久留里―上総亀山間(9.6キロ)で列車の運行を取りやめ、バスなどを中心とした新たな交通体系に移行する方針を発表しました。
今後、君津市とバスのルートなど詳細を協議し、できるだけ早期に実現したい考えです。
支社長は「利用者や地域の役に立っているかを考えた場合に、新たな交通体系へのモードチェンジを図ることが最適と判断した」と説明しました。
この区間を巡っては、昨年から県と君津市、JR支社などが、沿線地域交通検討会議で交通体系を協議した結論として「自動車中心の交通体系への移行」が示され、JR側が在り方を検討していたものです。
久留里には地元議員さんもいらっしゃるので私が意見するのはおこがましいですが、今後は君津市の地域公共交通会議(有識者等21名)にて議論されていく流れです。
一部廃止が決定すれば、地域住民の生活や地域経済に影響が及ぶ可能性があります。
特に、公共交通機関が他にないエリアでは、高齢者や学生が移動手段を失うリスクが懸念されています。また、観光客の減少による地域経済への影響も考えられます。
その一方で、これを機会に地域交通の在り方を見直し、より効率的で現代のニーズに合ったシステムを構築することが可能です。
例えば、バスやデマンド型交通(予約制乗合タクシー)などの導入・拡大は、少ない需要に応じた柔軟なサービスを提供でき、むしろ住民にとって利便性が向上する可能性もあります。
久留里線の一部廃止については、鉄道事業者、自治体、住民が協力して、今後の交通インフラや地域振興策について検討を進めることが重要です。
住民の声を十分に反映させながら、地域の実情に即した最適な解決策を模索していくことが求められます。