家族でご飯を食べていたら群馬の母から電話があり、「君津市がテレビに出てるよ!」
という事だったので急いでテレビをつけるとナニコレ珍百景に君津市の平山用水が出ていました。
平山用水は田んぼに水を引くために先人が手彫りで17km掘った今では信じられない用水路です。
私はこの平山用水に驚き、こんなすごい事をなぜもっと発信しないんだ!という思いがあり、平成28年9月の議会で取り上げました。
以下は議事録から一部抜粋です。
須永
大綱3、農業政策について。
細目1、日本農業遺産について質問いたします。
君津市には、数多くの伝統的農法や農村文化が受け継がれています。
これらを日本農業遺産として認定できる制度が創設されました。9月末までの公募を受け付けていますが、君津市はどのように対応するのでしょうか。
答弁
日本農業遺産は、将来にわたり受け継がれるべき伝統的な農林水産業と関連する文化を認定する制度で、本年度から始まったものであります。
この制度が平成14年から始まっている世界農業遺産に日本独自基準を加えたもので、認定を活用し地域振興を図るものとなっております。
この農業遺産認定の評価基準は、生物の多様性や農法などの独自性、何世代にもわたって受け継がれている歴史的重要性、現在も活用されている現代的重要性、また商業、観光など、6次産業の推進の観点等で判断されます。
本市といたしましても、今後、県と協議しながら調査研究してまいります。
須永
日本農業遺産は、世界農業遺産よりも若干きっと基準は緩くなるんじゃないのかなというふうに思いますが、調査研究するという答弁でしたが、池田議員が平成25年3月定例会で平山用水について質問しているんですね。
池田議員、江戸時代につくった平山用水を公益社団法人土木学会選奨遺産として登録できないかという質問をしたところ、執行部もその歴史的価値は認識しているという答弁がありました。
ほかにも久留里のほうのところですとか、いろんなところであると思うんですが、締め切りが9月末までなんですけれども、日本農業遺産制度に何か一つでも応募してみようという気持ちはありますか。
答弁
平山用水は、江戸時代から使われておりまして、先人の取り組みにより多く実りをもたらして、人々の生活を支え、現代でもなくてはならないということはわかっております。
既に認定されている世界農業遺産の事例を見ますと、歴史的価値が高い点については、他に引けをとらないとは考えておりますが、日本農業遺産では施設だけではなく、それを活用した文化を継承するための地域の、また地域の取り組みが重要視されておりますので、商業の観光などの6次産業化への取り組みの点が課題だというふうに考えております。
ですので、今回ではなく、以降に調査研究をしていきたいというふうに思っております。
須永
次回に向けて、それではきちんと準備をしていただけるということでとっておきます。
以上一部省略して紹介いたしました。
平成28年9月の一般質問動画はこちらから
というやり取りがありましたが、その後日本農業遺産には応募していません。
私は日本農業遺産の審査もする世界農業遺産等専門家会議のメンバーである大学教授の講演を聞く機会があり、その時に君津市の平山用水のすばらしさについて聞いていたので、可能性は十分にあると思っています。
今回のテレビ放映を見て、再度、日本農業遺産への登録にむけて行政に動いてもらいたいと思います。