氷河期世代からみた小泉改革 その1

自民党の総裁選が始まりました。

本命とされる小泉進次郎さんの改革という言葉を多用しマスコミを味方についている姿は小泉純一郎元首相を思い出させます。

私は就職氷河期世代の47歳です。当時は小泉純一郎元首相の「戦う雰囲気」になんとなく応援をしていました。

地方議員となった今、地方の医師不足は深刻な問題であることを痛感しています。毎回必ず誰かが質問で取り上げていますし、厚生労働省が発表した小児科の医師偏在指数では千葉県が全国最下位です。

地方の医師不足の原因の一つに小泉改革があります。

小泉改革により、新たな「臨床研修制度」が施行され、研修医の教育環境やキャリアパスが大きく変わりました。
特に研修病院を選ぶ際、従来は医師個人の人脈や関係が重視されることが多かったのに対し、改革後は「医師臨床研修マッチングプログラム」が導入されました。

この制度により、研修医が病院を選び、病院側も研修医を選ぶという双方向のマッチングが行われ、研修医が自分の希望に沿った病院で研修を受けやすくなりました。

その改革の影響として、研修医が都市部の大病院を選びやすくなったことから、地方の医師不足が始まりました。

研修制度の改定により、都市部の病院が人気となり、地方の病院が研修医を確保するのが難しくなるという偏在の問題が指摘され始めてから20年たった今、地方自治体は深刻な医師不足となり市民生活に大きな影を落としています。

痛みをともなう改革の「痛み」は時間がたち、熱狂が覚めてからやってきました。

今の地方の医師不足を小泉元首相はどう考察するのか、ぜひ聞いてみたいです。