市内の産業廃棄物最終処分場の増設問題ですが、裁判になっている事は以前にお伝えしました。
今年2月4日のブログで今後の展開を、
ベースキャンプ内に作られる生コンプラント等に必要な水を井戸からとるとすれば、これも井戸を使用する許可を君津市に申請することになると思います。
君津市は、道路管理者として、また、井戸水利用の許可権者として事業者と対峙していくことになります。
2月4日のブログ「産業廃棄物最終処分場の増設問題は法廷へ」
と書きました。
井戸は口径(水量)によって届け出のみか、許可が必要かわかれるのですが、届け出のみで掘ることが可能な口径で井戸を掘ったそうです。
着々と増設に向け工事が進められていますが、市営林道の通行の許可は一年ごとに市が出しています。
工事関係車両の通行を許可するのであれば、市営林道の土地の地権者から通行の許可を得てからが筋です。
市民の財産権保護の観点から通行を禁止するという方法もあります。
処分場の道路一本挟んで市原市側は自然環境保全地域です。
ここはゴルフ場開発予定地を県が買い取った土地です。
経緯を調べてみました。
昭和63年、市原市がゴルフ場の計画を知る
平成5年、県の環境影響評価審査会が審議する
平成6年7月、自然保護団体等からゴルフ場開発反対の要望が知事に提出される
(千葉県生物学会、千葉県自然保護連合、ゴルフ場問題千葉県連絡会、千葉県野鳥の会)
同年12月、市原市環境審議会が市原市長に自然を守るよう答申。
それを受け、市原市長が知事に保全に努めるよう意見書を提出。
平成7年1月、県の環境影響評価審査会から知事に中間意見が提出される
「保全に関し強い要望があることから十分な検討を」
同年3月、知事がゴルフ場開発予定地の公有化について記者発表する。
この後、平成9年に大福山北部を自然環境保全地域に指定。
総額37億円、うち市原市の負担は6億円。
だれがどのように動いたのかわかりませんがすごい政治力だと思います。
環境影響評価準備書が提出されてからわずか2年、自然保護団体から反対意見が出てから1年で予定地の公有化。
まさに豪腕の政治家が動いたのでしょう。
前例がありますので君津も不可能ではありません。
同じ大福山の道路一本挟んだだけの場所。
公有化の大義名分はゴルフ場より多いです。
県議会議員さんの腕の見せ所です。
なんとか知事を動かしていただきたいところです。