前々回、前回のブログの続きです。
下田議員を脅した人も、その後ろにいるであろう事業者もまたその関係者も私には推測できています。
脅迫罪、威力業務妨害はもちろんですが、けしかけた人や情報を提供した人がいれば教唆罪や幇助罪になります。
下田議員のSNSでは「家族にも言及」と書かれています。
極めて卑怯なやり方であり決して許すことはできません。
さて、前回のブログで本来なら予定価格を公表すべき設計業務委託等の入札が予定価格非公表で行われ、かつ指名競争入札で行われていることが分かりました。
指名競争入札とは、市が指名した参加業者だけが参加できる入札です。
会計法においては、一般競争入札が原則とされていますが、事務作業が軽減でき、早く処理できるなどのメリットもあり例外的に認められています。
台風災害の復旧のために急いでやりたい、地元に詳しい地元業者だけを指名しておこないたい、というときなどに使われます。
指名競争入札=悪というわけではありません。
一方で、指名競争入札で問題となるのは、どの企業を指名するかについての基準や理由が不明瞭であり、発注者側の裁量が大きい点です。
そこで、予定価格が非公表でかつ指名競争入札で行われた設計業務委託等の開札調書を情報開示請求し調べてみました。
開札調書には入札に参加した業者名が載っています。
するといつも9社の設計会社の中から案件により6社~8社を指名していることがわかりました。
その9社の業者名を君津市入札参加資格者名簿から探してみました。
調べてみると、君津市の業者が2社、木更津が4、富津が1、千葉市が2社でした。
なぜ千葉市!?
近隣市に設計業者は無いの?と疑問に思います。
入札参加資格者名簿では、かずさ4市内でも登録業者は他にもあります。
指名競争入札のメリットは地元に詳しい地元業者を指名できる点でもあるのに、遠方の市の業者さんを指名するというのは疑念が生じます。
なぜ袖ヶ浦でも市原でもなく、千葉市のこの2社なのでしょうか?
しかもこの2社は平成30年以降の設計業務委託(道路等の設計は除く)で指名競争かつ予定価格非公表の案件9件中4件を落札していました。
指名競争入札でわざわざ千葉市の業者を入れて、しかもそこが落札してるという事実は、一般競争入札の中で戦っている建築や土木の地元工事業者からしてみれば納得がいかないでしょう。
なぜ予定価格非公表だったのか?
なぜ指名競争入札なのか?
なぜこの9社なのか?
謎は深まるばかりです。
つづく。
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