君津市は市長選、県議選、市議選と半年ごとに続きました。先月の市議選が終わりこれから約2年半ぐらいはぐらいは地方議員選挙がないことになります。
たて続けにあった選挙の悪影響で○○派、反○○派という声を聴くようになりましたが、選挙が終わればノーサイド、市民のための政治をしていくのが大事だと思います。
そこで、先日市議会議員さん全員に案内を出し、9月県議会の補正予算と重要議案の説明を行いました。半分くらいの市議さんが来てくれました。感謝です。
その質疑の中で大雨の時、いつも小櫃・久留里の田んぼや一部家屋が浸水する。亀山ダムの対応はどうなっているのか、と質問がありました。
そこで亀山ダム管理事務所に行き調べてきました。ブログ読者の皆さんにもお知らせしたいと思います。
9月7日深夜から8日にかけて台風13号に伴う大雨が君津市を襲いました。
9月8日の1日降水量は333ミリで坂畑測候所の観測史上2位、1時間当たり降水量67.5ミリは坂畑測候所の観測史上1位、10分間降水量も坂畑測候所の観測史上1位という短時間集中の豪雨でした。
この豪雨に亀山ダムはどのように対応して、ダムの水位はどう変化したか?どうしてもデータを目で確認したかったので亀山ダム管理事務所で聞いてきました。
9月8日豪雨にともなう亀山ダムの水位の推移
9月まで雨が少ない日が続き渇水で水位が76.9mまで下がっていました。そこに1時間当たり降雨量が観測史上1位の雨、急激に水位は上がり、8時前にはゲートを開けて放流を始めます。
13時をピークに水位の上昇が収まったため緊急放流はせずにのりきれました。しかし水位は81.28mまで上がりました。もし緊急放流となっていれば下流域への被害はさらに大きなものになります。
亀山ダムには、「事前放流実施要領」というものが定められており、事前放流で下げる水位は79.0mまでと決められています。今回は渇水でたまたま76.9mまで下がっていたから良かったですが、もし通常通りの水位があり、事前放流して79.0mまで下げてあったとしたら洪水時満水位84.0mを超えてたかもしれません。
今回の雨量は記録的で異常な雨量でした。亀山ダム管理事務所では下流域の水害を考慮しつつゲート操作に細心の注意を払い対応してくれたと感じました。
今回の豪雨をうけ今後「事前放流実施要領」の改訂は必須です。
また、小櫃や久留里地区の浸水被害には下流にある小櫃堰の対応、水位の変化を調査する必要があると感じました。小櫃堰が上流の浸水被害を考慮して堰を操作しなければ被害は拡大します。
亀山ダムのゲート開閉とどのように連携をとっているのか、引き続き調査してまいりたいと思います。