県職員の贈収賄事件 その4

議会一般質問も今日で最終日、予算審査と常任委員会に向け多忙すぎる日々が続いています。

以前のブログ「県職員の贈収賄事件 その3」で最終と書きましたが、やはり二人目の逮捕となりましたので、その4として書かせていただきます。初めて読む方は今までの記事を読んでみてください。

県発注工事の贈収賄事件 その1 | すなが和良アルパカ日記 (sunaga-kazuyoshi.com)

県発注工事の贈収賄事件 その2 | すなが和良アルパカ日記 (sunaga-kazuyoshi.com)

県職員の贈収賄事件 その3(最終)「脱法的賄賂受け取りルート」 | すなが和良アルパカ日記 (sunaga-kazuyoshi.com)

そしておそらく2人では終わらないと思います。記事によるとこの職員は市町村道を担当する係長級だということです。そうするとおそらく直接的には入札情報を知ることはできず、誰かを介して知りえた可能性があります。

ちなみに予定価格は決めた後封筒に入れ、封をして割印したあと厳重に保管されます。知りえる人は限定されます。

その辺はこれから警察の捜査があるでしょうが、徹底的な捜査を期待したいと思います。

行政のチェック機関である議会としても反省点はあります。

県議会では毎議会20人以上、年間100人近くが質問しますが入札制度に触れる人は極めて少ないです。

これは一言で言うと、「敵をつくる」からです。

現状で利益を上げている人がいるからには、改正には必ず反対の声が上がります。投票率が下がり相対的に組織票が影響力を増す中で、業界団体等を敵に回したくないという心理が議員に働きます。

そして、福祉や教育だけを取り上げてれば人気が取れてしまうという現状があります。

さらに教育や福祉は「こうすべき」という想いだけ質問を作れますが、入札を質問するには法律・制度に関する理解、膨大な資料の調査、悪さをする人のやり方、敵を作る覚悟などが必要となりハードルがあります。

その結果として地方議会で入札や契約等について深く追及する議員はほとんどいなくなり、このような事件が起きる一端となったかもしれません。

私は6月の一般質問では現状の入札制度について厳しく指摘したばかりですが、予算委員会でも取り上げます。

私の予算委員会での質問は3月5日(火)15:18~ 19分間ですが入札と契約について質問をしたいと思います。

ご興味がありましたらぜひ傍聴・ネット視聴をお願いいたします。